たわいもない日々の雑感を綴ってみたいと思いまする。

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印刷機のおもひで
今日は久々に能書きをたれてみようかな~♪ とおもったのだが、としがいもなくゲームにはまったりして、ちょっとご無沙汰をしていたお気に入りブログを徘徊していたら、学校で使われている印刷機の話をしておられるのを発見し、興味深く拝読させていただいた。

そっか~、学校ではたしかに大量の印刷物がひつようだよな。テストとか、オイラのころはガリ版だったよな~。なんて、いっきに回顧趣味の泥沼に足が沈んでゆく・・・

以前、某国営放送のプロジェクトペケで理想科学のリソグラフの話があった・・・よね。いわゆる謄写印刷機なのであるが、製版機がなかなか画期的なのであった。最初の頃はドラム型のスキャナーで謄写原紙を作っていたが、やがてフラットヘッドスキャナーで高精度、高速で謄写原紙を作ることができるようになった。鉄筆でカリカリの時代は終わったのである。印刷に投じられる労力は飛躍的にセーブすることができるようになった。

とはいえ学校の先生方も自力でテストをプリントせねばならないことの苦労がしみじみと語られていて思わずじ~んとくるものがあった。

というのは、私こと危ない系「サヨク」経験者にとって、あの無事予定の印刷部数がヤレなしに刷りきれるか。はらはらどきどきの緊張とインクの臭いはなんとも懐かしい青春の追憶なのである。

私らの危ない系「サヨク」が原典としているのは今日、レーニン的オーソドキシーと呼ばれるもので、その重要な柱をなすもののひとつは、以前「めざすは四コマ漫画」で書いたことなのだが、「ありとあらゆる専横と圧制の現れに反応することができ、これらすべての現れを、警察権力と資本主義的搾取とについての一つの絵図にまとめあげることができ、一つ一つの些事を利用して、自分の社会主義的信念と自分の民主主義的要求を万人のまえで叙述し、プロレタリアートの解放闘争の世界史的意義を万人に説明することのできる護民官でなければならない」(「なにをなすべきか」)、の教えに従い専横と圧制を暴露し人民大衆にそれを訴えるべく宣伝を行うわけであるが、そのための武器が他でもないビラなのである。辻説法ではない大量宣伝は手ぶらではできはしない。

宣伝は毎日の日課である。しかるに毎日ビラを作らねばならなかった。ブログをやっていて、政治系ブログはおおよそネタに困らないくらい毎日これでもかというくらい反動の嵐が吹きすさんでいる。あのころも同じだった。毎日毎日、原稿を書き、版下を作り、原紙を作ってひたすら刷って刷って刷りまくった。下っ端であった私は印刷作業を担当することが多かった。すでにそのころは謄写印刷からオフセット印刷に移行していた。まだ、手工業的にクラスの有志で討論用資料をガリ版で作っていた頃からすると、まさにプロの仕事、党は印刷機には惜しみなく貨幣を投じたのだ。

とはいえ、このオフセット印刷機はゲシュテットナー社製でなかなかの高性能であったがいがいと気むずかしく、一発ごてるとにっちもさっちもいかない代物であった。決め手は印刷するまえに風入れといって500枚はいった中質紙の束をよくモンで紙と紙の間に空気をいれてやることだった。これがなってないと紙が3枚くらい重なってドラムにはいると最悪の場合爆砕とあいなるのだ。私の印刷技術は高い評価をうけていた。毎日毎日数千枚のビラを印刷し続けた。私の青春の何パーセントかはゲシュテットナーとともにあった。

たわいもないおっさんの思い出話でございましたm(_ _)m



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 秘密にする

印刷職人芸の解体
学生運動が斜陽を迎えるひとつに1970年代、ゲシュテットナー社製の輪転機などの登場があったように自分は整理している。
2時間ほどのガリきりの過程は、下書き、見出し、時として図画までを入れた総合芸術、更に2000枚は破かずに早刷り。
浮世絵までとはいかないが、作業工程を一人、あるいは数人で分担して刷りの色合いも加減して政治性も、大衆性も加味した作品がつくられていったのだった。
電気針と輪転機の登場はヘラの鉄筆で力強い見出しやスローガンを入れるところにマジックでぼやけた文字が入ることとなり、職人的な味わいをビラ(伝単)から奪っていった。

よく内ゲバが、浅間山荘が、といわれるがマスプリの有り方が効率化とともに、職人芸を放逐し粗悪になっていったありように私は目を向けている。
祈るように手渡し、あるいは敗北の局面で学校図書館の本の間に何年か後に自分たちの営為を理解してもらおうと配り残したビラを挟み込んでいった、あの熱気から、機械的にビラを差し出す手に代わっていった主体の貧困さはビラ一枚造るにかけた話し合い、工夫の数々に裏打ちされたものではないチラシの時代への移行期ではなかったかと思うのだ。

今、多くの需要をまかなっていた土佐和紙に蝋をひいてガリ原紙を作った注文はなくなり、高知では「ニッポン高度紙」による当時の技法を発展させた絶縁紙が国内ばかりではなく外貨を稼いでいるばかりだ。
http://www.kodoshi.co.jp/02-profile.html
下司孝之 | URL | 2008/04/09/Wed 23:02[EDIT]
こんばんわ下司さま
こんばんは下司さま

いっやぁ!ぱんぱんに空気のはいるコメントをいただき、まことに有り難うございます。

まあ、ゲシュが学生運動を傾けたかはべつにして、あの当時、私も一度、一枚だけ本物の職人芸の作品を堪能したことがございます。それは、活版印刷をおもわせるような丁寧に書き込まれた文字がいまでも印象にのこっております。

そして、古参の同志はこう言いました。「今頃の若い学生はゲシュがなければビラ撒きもできない。非合法化でゲシュが使えない、あるいはそれがなくなったらど~するつもりなんだ。プロレタリア革命は、ブルジョアジーの想像をはるかにこえた執念と結集された力をもってなされるものである。ローテクであるからこそハイテクに勝てる。ブルジョアジーと同じ土俵でハイテク合戦をしたのでは勝利はない。」と冗談交じりの笑顔で。

それをさして、気にもとめなかった私らの感性も、たしかにご指摘のとおり。あのころゲシュのなかったトンぺー大ではさまざまな創意工夫が凝らされているとも聞きました。

だけど、元気に大きな声をだして、相手の目を見ながら「お願いです読んでください」そんな気持ちで手渡しをしておりました。自分が寝る間を惜しんで、一生懸命刷ったビラを。

それにしてもミステリアスなお方。またのおこしをお待ちしております。
薩摩長州 | URL | 2008/04/11/Fri 23:13[EDIT]
お久しぶりです
 薩摩長州さん、お久しぶりです。やっとご訪問できるようになりました。
 今日も我が校の印刷機は悲鳴をあげながら低い歩留まりでフル回転しております。あんまり気の毒なんで、ゴムローラーを無水アルコールで拭いてやりましたが、焼け石に水ですわ。
shira | URL | 2008/04/24/Thu 22:12[EDIT]
いらっしゃいませshiraさま
ようこそお越し下さいました。PCが不調とのことでちょっと気にかけておりましたが、
とりあえずなんとかなったようで。

学校教育に印刷機はとても重要ですよね。全ての学年、学級でほぼ全教科の一斉定期試験を準備する印刷工程の苦労は十二分に想像できます。それなのに印刷機が疲弊していたらちょっと心許ないですね。印刷機が昇天するのを待って業者による試験問題の導入を目論んでいるのかも。

そういえば、最近はどうだか知らないのですが、小学校は業者の試験問題で、中学・高校は先生の手作り試験問題だったような。私はこころのこもった先生手作りの試験問題のほうが好きだったのですが、あいにくたくさんの正解で埋め尽くすような答えを書くことはできませんでした。
薩摩長州 | URL | 2008/04/25/Fri 21:18[EDIT]
トラックバックありがとう!
学生時代の経験は、教員生活では何かと役に立ちました。夏休みの宿題B4裏表4枚200セット作っても、ごくごく当然の顔をしていました。たった1600枚、一人でホッチキス止めしたってたいしたことないっす。(もちろん、ガリ+謄写版じゃないですが)

貧乏学生寮も、1982年にファックス導入(介護先の障害者にもらった)、1984年に輪転機導入(同じくもらった)で、画期的に楽になりました。1989年ぐらいからは、パーソナルワープロが普及しはじめ、インクリボンや感熱紙で印刷した原稿を使うようになりました。下手な人の肉筆よりはいいけれど、巧みなビラ職人の手書きの方がやはり味わい深くてよかった。さらに20年後の現在、「お前のビラなど、汚くて誰も読まない!」と怒られていた私が、パソコンでビラの原稿書いてます。
なのなの勢力 | URL | 2008/12/26/Fri 03:06[EDIT]
こんばんわ なのなの勢力さま
いっやあ、久々おじゃましましたら、いきなり”Z作戦”ちょっとびびったのですが、読んでみると革命的左翼と切っても切れない”スット”話についつい盛りあがるボルテージを押さえきれず”スット”話を送らせていただきました。

中核天国にいた私には思いもよらなかった苦労話が展開されていて、黄ヘルが権力を握っているところでは印刷も軍事的であると知りました。

そういえば、Hでは○中がメインのゲシュを占有することが多く、黒さんは輪転機で刷ってましたっけ。ウン十年たった今だから言おう!黒さんごめんね。

コメントいただきありがとうございました。 年末年始、アルコール濃度が上昇しすぎぬようご自愛なさってくださいましね。
薩摩長州 | URL | 2008/12/30/Tue 02:41[EDIT]
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