たわいもない日々の雑感を綴ってみたいと思いまする。

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恩讐の彼方
大先生


いきなりおっさんの写真ではじまる今日の話題はこのおっさん。

だれあろう松尾眞氏なのである。その筋のものでたぶん知らない人はいないであろう著名人であるが、知らない人にはただのおっさんである。

趣味者の私はたま~に某掲示板をみることがあるのだが、そこで氏の話題があがっていた。まあ大旨既知の内容だったのだが、氏の近況を知らせる投稿があり、そのリンク先にフォトがあったというわけだ。

つい先日TAMO2先生のところで衝撃的なレーニンのフォトを拝見させていただいたのだが、これもそれには遠く及ばないにせよ衝撃はあった。一言、「お年を召されましたな大先生」という感じだろうか。目がとても穏やかになられたというか、体調がよろしくないと聞いていたが、疲れておられるのか、はたまた世をお捨てになったのか、ちょっと寂しそうに感じられるのは、ウン十年前のあの鋭い眼光をいまでもしっかと覚えている私だからそう思うのか。

小柄で広い額と鋭い眼差しに黒縁メガネ、小さな巨人だった。恐ろしくもすごい人だった。

氏のご所望の書籍を入手すべく、買い物レポで神田や八重洲あたり一体をかけずり回って探したものである。とにかく本を読んで読んで読みまくっておられた。
そういえば、堺屋太一の「峠の群像」を評して、堺屋はすごい10ページも読んだら頭が痛くなりそうだ、これは経済学の本である。なんて言っていたような記憶がある。

夏の本郷界隈の集まりには夜、氏が皆をあつめて講習会をしたものだった。それはまさしく「なになす」で言うところの 「ありとあらゆる専横と圧制の現れに反応することができ、これらすべての現れを、警察権力と資本主義的搾取とについての一つの絵図にまとめあげることができ」というふうにそれは見事に描ききっていた。

さまざまな思いが去来する。沢山の人の人生をかえたこのかつての小さな巨人へ、恨み辛みを抱いている人も沢山いるに違いないだろう。なれど、いま氏のこの目をみたとき、野に下ったときの氏の思いはいかほどのものであっただろうか、と思いが巡る。

ナンセンスなのは重々承知のうえで、一言「おつかれさまでした。ご自愛なさってください。まだ57歳じゃないっすか」と言う気持ちになったのは、年をとったのは私も同じと言うことなのだろう。とてもたくさんの時が流れたのだ。

一区切りして前を向いて残りの人生を生きてゆきたいものだ。
終わったんじゃない、これからまた始まるんだと。



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