たわいもない日々の雑感を綴ってみたいと思いまする。

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一枚の写真
おじさんの肉体は骨となり、魂は安らかに天へとのぼっていった。葬儀はとどこおりなく終わった。あわただしい一日だった。

最近の葬儀はなかなか演出が凝らされている。さすがに結婚式場のミュージカルを彷彿させるような舞台芸術に彩られた派手なパフォーマンスとは比較にならないが、在りし日の故人を偲ぶさりげない工夫に思わず涙が頬をつたう。

葬儀の受付の真っ正面に設置された掲示板に掲げられた、故人の若かりし頃を撮した数枚のフォト、その一枚におそらく大正文化華やかなりしき頃のものと思われるものがあった。厚手の外套をまとい、シャッポをかぶり、首にマフラーを巻き、小さくてまん丸で真っ黒のグラサンをかけ、深々と椅子に掛けたフォトだった。どこかのフォトスタジオでとったもののようだった。私はこの写真になぜか一番心ひかれるものがあった。

すっかりセピア色になったその古い写真にきらびやかなものは何一つないが、言いしれぬ緊張を感じさせるそれ以前に撮られた写真にくらべて、あきらかに自由な雰囲気が服装や表情にあらわれているように感じたのだ。

大正の世は、わずか15年そこそこではあるが、今の世にむけて多くの示唆が凝縮した激動の時代であったとおもう。いちどきっちりとこの15年の歴史を整理、再構成してみる必要があるだろうな~とおもった。

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ココアのひと匙

われは知る、テロリストのかなしき心を
言葉とおこなひとを分ちがたきただひとつの心を
奪はれたる言葉のかはりにおこなひをもて語らむとする心を
われとわがからだを敵に擲げつくる心を
しかして、そは真面目にして熱心なる人の常に有つかなしみなり。

はてしなき議論の後の 冷めたるココアのひと匙を啜りて
そのうすにがき舌触りに、われは知る、テロリストのかなしき、かなしき心を。

大正の世を目前に世を去った石川啄木の詩

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愚樵空論 2008/09/09/Tue 16:07
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