たわいもない日々の雑感を綴ってみたいと思いまする。

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釣り
バイス


さてこれはなんだろな? はい!答えはバイスといいます。何をする道具かというと、これで釣り針を固定して毛針を作るのであります。

なにを隠そう、いやべつに隠すようなことではないが、武装せる園芸家は漁師もするのであった。自分でも少々自嘲ぎみにいえば「道楽者」なのである。でもドイツイデオロギーの「私はしたいと思うままに、今日はこれ、明日はあれをし、朝に狩猟を、昼に魚取りを、夕べに家畜の世話をし、夕食後に批判をすることが可能になり・・・・・」の下りではないが、かなわぬ夢とわかりつつも、貧しいながらそんな暮らしを追い求めた頃があるのだ。

とはいえ最近は諸事情により漁にいくことがなくなったので文字通り過去形で語られるものなのであるが。
以前サラリーマンをしていたときの同僚に影響されて始めたのがフライフィッシィングなのである。

このフライフィッシングとやらはとてつもない金食い虫の道楽で、こいつに非常に沢山の貨幣をもっていかれたことかと、いまでは反省するばかりなりなのである。今回紹介のバイスを始まりに、さまざまな毛針を作るためのマテリアルと呼ばれる獣毛や羽毛が非常に多種多様に必要なのである。いまや、入手が困難なマテリアルも数多くあり高価なものも多い。

フライとよばれる毛針はその発祥を古代メソポタミアにまでさかのぼることができるそうなのだが、リファインされたのはやはり帝国主義の先駆けにして、その富を後ろ盾とした道楽者王国のイングランドである。そこでは、じつに多種多様なフライが考案され今日にいたるまで古典的なフライパターンとしてその筋の文献には製造工程や使用される状況や特徴にいたるまで詳細に解説されている。それを参考に素人さんはフライを作るわけなのである。

バイス2


昨今では、水生昆虫の生態にかかわる研究成果なども十二分にとりいれつつ、この世界の先端をゆくプロなどは自らのオリジナルパターンなぞの開発に余念がなく、このての情報誌をときたまのぞくと”おぉっとびっくり”というようなフライを見ることがある。
まあ、しょせん私のような俗物漁師は釣れてなんぼなので、”とんでもフライパターン”でもありなのであるが、やはりこだわりをお持ちの方々は、この状況でこのフライをつかってこの流水のここで釣らねばならないというこだわりをもっておられる場合が多いので”とんでもフライパターン”を嫌うようである。

フライ


そうしたこだわりの方々は詳細にデーターをとり状況を分析しタクティクスを楽しんでおられるようである。もちろん釣り上げたあとは魚を傷めないようにリリースする、キャッチ・アンド・リリースをもっとうとしている。そうそう、漁協の成魚放流を心から憎み、自然の荒々しい試練にたえぬいたピンシャンのヤマメ・イワナを心より愛して止まない方々である。当然自然保護活動との親和性はすこぶるよく、長良川河口堰問題などにも積極的にかかわっておられる方もおられると聞く。

さて、話を私レベルに戻すのだが、このフライフィッシングとやらその釣果のほどはというと、じつにたいしたことがないのである。それは、私の腕が悪いということに帰されるものであるとは思うのだが、まあ、周辺で聞いてみてもミミズをつけて釣った方がたくさん釣れるよという評価が多いことも事実なのである。

だ・け・ど このフライフィッシングの一般的手法であるドライフライといって水面に毛針を可能な限り自然に流し、それにここで魚が食いつくはずだという目論見どおりにイワナが水面に顔を出しフライをくわえてゆく様は、この釣法の醍醐味であるというのは釣れてなんぼの俗物漁師にも十二分に理解できるものである。

15年くらい前、とある山村の奥に2年ほど暮らしたことがある。仕事が5時に終わると速攻で同僚と3~40分山奥へとはいり毎日イワナ&ヤマメを釣りにいったものである。釣果は2時間ほどで2~3匹程度であったが、それは至福の一時であった。その後、私はその地を去ることとなり、同僚へは一本のロッドを餞別がわりにゆずり、その地を後にした。いま暮らしているところも、本屋に社会科学系の書籍が一切ないという田舎なのであるが、いかんせん河川の規模があまりにも小さく、渓流魚の魚影がとてつもなく薄いところなので当初はなんどか足を運んだのだが、ここ数年はまったく釣りにいったことがない。今年はひとつしばらくぶりに足を運んでみようか、釣れたらとても嬉しいが、釣れなくても日柄一日穏やかな気持ちにさせてくれる。それが私にとって釣りなのだから。 

Comment

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思わず反応
何かと思えば道楽の話題。それも渓流釣り。思わず反応してしまいました。
実は私も、淡水魚の釣りが好きです。(笑)
岩魚、ヤマメ(アマゴ)は、もっぱら餌釣り。ほんのたまにテンカラ=和式毛鉤。

で、ちょこっとそのウンチクを。
日本で餌釣りが主流なのは、特産で竹が取れたから。
この竹、軽くてよくしなります。しかも加工すれば、繋いで長い竿をつくることも可能です。
非常に簡単ですが、この点が日本で餌釣りが主流となった第一の要因だと、何かの本に出ていました。

ヨーロッパで淡水魚を釣るのにフライ=洋式毛鉤が主流となったのは、そうした素材を自然から得ることができなかったから。それで、短い木の竿にラインを長く出せるリールが考案され、その先に毛鉤をくっつけたという次第です。
こうすることで、遠くの魚を釣ることが可能となりました。

なお、テンカラも竿の素材は違えども、考え方は同様です。
ただしフライが大陸のとうとうと流れる大河に住む、マス類を釣る道具として考案され、発達したのに対して、日本は急流の渓流に棲むマス類を釣る道具として公案、発達したことは、ご承知の通りだと思います。

ですから、私は日本の渓流には、テンカラがベストマッチしていると信じる次第。
フライが似合うのは人造湖(ダムなどでつくられたもの)か、自然に出来た比較的大きな湖に放流されたマス類を釣るためのメソッドと、固く信じております。
ですが、テンカラではまだ1匹の釣果もありません。(^^ゞ

しかしながら私は釣りに関しては、民族主義であります。(笑)
今年の春は、テンカラでヤマメを1匹でいいから、釣りたいものだと。
アハ。
土岐幸一 | URL | 2008/01/25/Fri 08:22[EDIT]
お返事おそくなりましてすみません
それにしても、土岐さまからコメがつくとは思いませんでした。失礼ながら(笑)
尺ものイワナがのったような気分でございます。(大爆笑)

そうですね、テンカラはニッポンの渓流でニッポン人がするニッポンの毛針釣りとして完成されたメソドだと思います。私をフライフィッシングにオルグった同僚はその出自を民族主義的テンカラ釣法としておりました。ゆえに彼は和洋の技法を自在にこなすインターナショナルな漁師だったのであります。

さて、イングランドの開けたチョークストリームのような渓と異なり、狭く急峻な流れと障害物に富んだ日本の渓流でフライフィッシングが定着するには、特にキャスティングなどでは、相当量の試行錯誤が行われてきたようです。それでも湖水のスティルウォーターでの釣りのようにフルラインキャストなどできませんが、それでもテンカラよりも魚との距離をかせげるメリットを活用するテクニシャンも増えたと聞いております。

とはいえ、私のような未熟者はときとしてテンカラと明確な区別が困難な釣法で勝負していることも事実なのでありますが。まあ、フライフィッシングはシーズンオフにはせっせせっせとまだ見ぬ釣果に思いを馳せつつフライを巻いて過ごす、キャスティングの練習で腕を磨くなどなど現場での実践以上になすべきことが多いので飽きないのだと思っております。それにしても渓魚は美しいと思います。高価な熱帯魚よりはるかにすきだな~。

テンカラで釣れることを祈ってます。きっとはまるとおもいますよ♪
薩摩長州 | URL | 2008/01/27/Sun 19:40[EDIT]
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